2011.11.04 Friday
すっかり夜も深まった時間。
二人の男女が、アパートの一室で密着して座っている。
後ろから女を抱きかかえて座る男の両手は、
それぞれ女の胸元と、股間に伸びていた。
片手が摘む乳首はすでに血液が集中して腫れ上がるように勃起し、
もう片方の手が弄る股間からは、
くちゅくちゅといやらしい水音が漏れていた。
何も珍しいことではない。
その二人が若い大学生で、お互い洗練された容姿を持っているとすれば、
どこにでもいるカップルにしか見えない。
ただ異質なのは、男に甘い吐息を出させられている、女の表情。
まるで麻酔無しで手術をしているかのような、苦悶の表情を浮かべている。





