641 名前:凌辱学舎3  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2006/12/18(月) 00:05:59 ID:D6P5S24e

 学校を出ると、すでに日が沈みかけていた。夏の夕日がいやにまぶしい。やっとのことで龍次か
ら解放された天道沙夜(てんどう・さや)は、虚ろな表情で帰宅路を歩く。
「ああ……」
 もう何度目か分からないため息が、桜色の唇から漏れる。肩のところで切りそろえた漆黒の髪が、
哀しげに揺れた。清楚な容貌の美少女は、両頬に赤い涙の跡が残っていた。
 青いブレザーにオレンジのリボン、黒いショートスカートという組み合わせの制服は、ところど
ころにシワが寄っている。
 あの忌まわしいレイプの痕跡だった。
(どうして、こんなことに)
 さっき男の侵入を許した膣孔がジン、と痛んだ。まだそこに男の体が入っているような異物感が
残っている。その感触が気持ち悪くて、沙夜は年頃の少女にはあるまじきがに股歩きになってしま
う。
 歩くたびに、胎内からツーッと何か液体が流れ出る感触があった。あの忌まわしい男に植え付け
られた子種が逆流してきているのだ。
(よりによって、あんな男に……)
 放課後の図書室で、沙夜は突然クラスメートの少年に襲われた。不良として校内も悪名が高い、
篠原龍次(しのはら・りゅうじ)。
 無人の図書室では助けを求めても無駄だった。乱暴に押し倒され、力ずくで犯された。清らかだ
った膣を貫かれ、汚らしい精液を無垢な胎内に注ぎ込まれた。男女交際の経験すらなかった沙夜に
とって、セックスは生まれて初めての体験だった。
 いつか一番大切な人に捧げたい──乙女らしい夢に彩られた初体験は、忌まわしい記憶に変えら
れてしまったのだ。いまだに、自分の身に起きた出来事が信じられなかった。悪夢だと思って早く
忘れてしまいたい。
 どこをどう歩いたかも覚えていないが、やがて沙夜は自宅に帰りついた。
「……ただいま」
「あら、お帰りなさい、沙夜ちゃん──って、どうしたのその顔!?」
 憔悴しきった沙夜を見て、母親が驚きの声を上げた。
「ちょっと……転んじゃって」
 沙夜は力なく答える。説明する気力もなかったし、自分が何をされたのかを言う気になれなかっ
た。同級生にレイプされた、などと言えるはずがない。
「転んだって……でも」
「シャワー浴びてくるね」
 沙夜はそれ以上会話をするのも辛く、母親から逃げるようにして風呂場に向かった。


642 名前:凌辱学舎3  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2006/12/18(月) 00:07:01 ID:D6P5S24e

 脱衣所に入ると、乱暴に扱われたため、あちこちにシワが残っている制服を脱ぎ捨てる。一糸ま
とわぬオールヌードになって、風呂場の鏡の前で自分の姿を直視した。
 泣きはらしたため、赤く腫れ上がったまぶた。青白い顔色。頬には薄く血がにじんだ跡がある。
そして──犯された痕跡がありありと残る、白い裸身。下腹部にはいくつものキスマークが刻まれ、
乾いた血の跡が太ももに薄く残っている。
「私……汚れちゃったんだ……」
 沙夜はぽつりとつぶやいた。
 夢だと思いたかった。悪い夢を見ただけなのだ、と。
 こんなことが現実に起きるはずがない。
 自分はまだ清らかな処女なのだ、と。そう思いたかった。
 だが股間に残る、疼きにも似た痛みが現実を伝えている。
 処女を奪われてしまった……あの狂犬のような男に。
 もう清らかな体には戻れないのだと思うと、たまらなく切なかった。
 沙夜は風呂場に飛び込むと、蛇口をひねって熱い湯を浴びた。
 汚された体を清めるために。
 いつまでも、浴びていた。


        *


 翌日。公立更科(さらしな)高校。
 一時間目の授業が始まったばかりで人けのない校舎裏を、龍次は悠然と歩いていた。口元にくわ
えたタバコから美味そうに紫煙を吐き出す。
 龍次は百八十センチを越える長身。喧嘩の強さなら、県内ではもっとも喧嘩に強い不良生徒に与
えられる称号──『三巨頭』の一人に数えられている。もっとも彼自身は三巨頭という呼び名は嫌
いだ。他の二人など問題ではない。強さなら自分がナンバーワンだと彼は確信していた。
 と、前方から数人の集団が歩いてきた。彼らも龍次と同じサボり組のようだ。
「おう、肩がぶつかったぜ」
 いかにも不良然とした数人の少年が因縁を吹っかけてくる。
「ナメてんじゃねーぞ」
 リーダー格の号令とともに、少年たちが四方から襲い掛かる。少しずつタイミングをずらし、攻
撃を避けにくくしている。なかなかの連携だった。
「温い」
 龍次がつぶやいた。力強く踏みしめた大地が、震動する。丹田に力を集中し、両腕を無造作に突
き出す。


643 名前:凌辱学舎3  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2006/12/18(月) 00:07:42 ID:D6P5S24e

「なに……!?」
 龍次をとらえるはずの拳があっさりと受け止められ、弾かれた。少年たちは成す術もなく吹き飛
ばされ、地面にたたきつけられる。
 倒れた少年たちを蹴り飛ばすと、龍次はただ一人無事なリーダー格へと歩み寄る。
「どうする? 残ったのはお前だけだぜ」
「て、てめえ……」
 まさか一瞬で手下が全滅するとは思わなかったのだろう。相手の顔は真っ青だった。
「まだやるか?」
「わ、わかった……あんた強えよ」
「かんべんしてくれ……」
 地面に倒れ伏した不良たちが懇願する。
 龍次はなおも拳を振り上げた。
「退屈な連中だ。本気で喧嘩もできねえのかよ」
 拳や振り下ろし、足を蹴り下ろすたびに、血がしぶく。
「俺に喧嘩を吹っかけるなら、殺す気でかかってこいよ。つまらねえ奴らだ」
 そのとき龍次の脳裏に浮かんだのは、おとなしげな美少女だった。
「天道……沙夜、か」
 なぜか彼女の姿を思い浮かべると心が高鳴る。
「あたしとの約束、守ってくれたのね」
 甲高い足音が近づいてきた。
 振り返ると、百七十センチを越える長身の少女が立っている。
「東堂院」
 凛とした表情の、美しい少女だった。ポニーテールにした栗色の髪の毛がさっそうとなびく。モ
デルのようにすらりとした四肢は伸び切ってしなやかだった。
「約束……ね。ま、あの優等生なら図書室で犯してやったさ。血が出てたし、初めてだったんだろ
うな。へっ、可愛そうに」
「ふふ、天道沙夜は汚された。このことを知れば、夏目くんも彼女には見向きもしなくなるでしょ
うね」
 美少女──東堂院楓(とうどういん・かえで)の口元に笑みが浮かぶ。
(……クラスメートを俺にレイプするように依頼しておいて、顔色ひとつ変えやしねぇ。怖い女だ)
 龍次も、彼女には一目置いていた。
 目的のためにはどれだけでも非道になれる女だ。


644 名前:凌辱学舎3  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2006/12/18(月) 00:08:24 ID:D6P5S24e

「でも、まだ足りないわ。もっともっと徹底的に汚し抜いてもらわないとね」
「わかってるさ。みっちり調教して、俺専用の肉便器にしてやる」
 龍次がうなずいた。それからねっとりとした視線を彼女の体に走らせる。青いブレザーに包まれ
た肢体は全体的にスレンダーだ。胸の膨らみはなだらかで、同年代の少女と比べてもバストは小さ
なほうだろう。が、だからといって彼女の魅力が損なわれるわけではない。
「なんなら、お前も──」
 ものも言わずに、彼女に飛び掛る。あわよくば、この美少女も犯してやろうとばかりに。
 瞬間、目の前をすさまじい風圧が横切った。
「あたしを──なに?」
 龍次の目の前に黒い靴のつま先があった。
 文字通り目にも留まらぬ速さで回し蹴りを放った楓が、ふん、と鼻を鳴らす。女子空手部のエー
スだけあって、さすがに鋭い蹴りだ。もう一歩踏み込んでいたら、龍次といえどKOされていたか
もしれない。
 うかつには、手が出せない女だ。
「ちっ」
 小さく舌打ちして、龍次は背を向けた。


        *


 沙夜は、最上階の踊り場に呼び出されていた。
「へっ、授業をサボるなんて初めてじゃねえのか、優等生」
 龍次が揶揄するが、彼女は無言だ。こうやって向かい合うと、彼の放つプレッシャーに押しつぶ
されてしまいそうだった。蛇ににらまれた蛙の気持ちがよく分かる。
「お願いです、もう帰して……授業が……」
「ちょっとくらいサボったって、どうってことはねえだろ。お前は学年トップの成績なんだからよ」
「そういう問題じゃ……」
 今は三時間目の授業中だった。二時間目が終わった後の休み時間中に、龍次から次の授業を抜け
出してこいと命令されていた。先生に気分が悪いから、といって授業を抜け出してきたのだ。嘘を
ついて授業を抜け出すなど、優等生の沙夜にとってはもちろん初めてのことだ。
 それもこれも、目の前の不良少年のせいだった。こうして向かい合っていると、あらためて絶望
的な気持ちが込み上げてくる。龍次に、この間のことを全校中に言いまわる、と脅されたのだ。
(私、なんてことをしてるんだろう……)
 不良の呼び出しを受けて、授業をサボってしまった。罪悪感が、沙夜の心にどす黒い陰を落とす。


645 名前:凌辱学舎3  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2006/12/18(月) 00:09:14 ID:D6P5S24e

「しゃぶれよ」
「えっ……?」
「鈍い女だな。フェラチオしろって言ってんだよ」
 龍次が腰を突き出す。学生ズボンの前はたくましく膨らんでいた。
「フェラ……チオ?」
 沙夜の顔が赤らんだ。先日まで純潔な身の上だったとはいえ、フェラチオという言葉の意味くら
いは知っている。男性器を女性が口で愛撫する性技……
「そ、そんなこと……私、できません」
 肩まで切りそろえた髪の毛を弱々しく揺らし、沙夜は涙を流した。
「やれって言ってんだよ。この間のことを言いふらしてやろうか」
「!」
「清純派の美少女優等生は、とっくに男を知ってました。好きでもなんでもない男の前で股を開い
て、アンアン喘ぐヤリマンでしたってな。
 ははは、明日からクラスメートがお前を見る目も変わるな」
「ひどい……そんなこと……」
「だからフェラチオすりゃ黙っててやるよ」
 龍次がジッパーをおろす。
 そこから勢いよく飛び出したものは、先日自分の処女を奪った憎むべき凶器だった。こうして間
近で見ると、あらためてグロテスクだと思う。
「……で、でも、こんな場所で?」
「まだ授業中だろ。誰も通りゃしないって」
 確かに今は授業時間のため、踊り場は無人だ。だが後数分もすれば授業が終わり、たくさんの生
徒が来るはずだった。その前に、男を発射させなければならない。
 沙夜はその場にひざまずき、ドクドクと脈打つものに顔を近づけた。すえたような異臭がして、
思わず顔を背ける。
(なに、これ? ひどい匂いだわ……)
「もたもたしていたら授業が終わっちまうぜ。いいのかよ」
 龍次が口の端を吊り上げた。沙夜ははっと表情をこわばらせる。
 こんな場面を知り合いに見られるわけにはいかない。絶対に見られたくない。
 沙夜はきつく目をつぶり、肉棒にむしゃぶりついた。
「下手くそが! もっと気合入れてしゃぶりやがれ」
「い……たい! 髪の毛をつかまないでください……」
「うるせえ!」
「痛い……です」
 沙夜は髪の毛をつかまれ、強引なイラマチオを受ける。


646 名前:凌辱学舎3  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2006/12/18(月) 00:10:02 ID:D6P5S24e

「んんっ……ううううっ……んむっ!」
 カリを舌でひっかけるようにする。鈴口をストローのように吸い込み、茎の部分を唇でこする。
 龍次の言うままに、沙夜は必死で口唇愛撫を続けた。
(私、すごくエッチな女になってる……)
 自分自身を憂う気持ちが胸の奥にこみ上げる。数日前までは考えもしなかった行為だった。授業
を抜け出し、恋人でもなんでもない少年の性器を口でしゃぶるなど──なぜか、じゅん、と股間の
奥が潤んでくる。沙夜はおとなしげな容貌を歪め、必死に龍次のペニスを頬張った。
 と、そのとき──
 無情にも終業を告げるチャイムが鳴った。あと数十秒で生徒がここに来てしまう。
「へへ、そろそろタイムリミットだな」
 龍次ははあ、はあ、と喘ぎながら、口の端に笑みを浮かべる。
(お願い……もうイッて!)
 沙夜は祈るような気持ちで男の性器をしゃぶり続けた。下から階段を駆け上がる足音が聞こえて
くる。あと二、三十秒もすれば、ここまで人が来るだろう。
(もう駄目……!)
 沙夜が絶望した瞬間、
「ううっ」
 頭上で龍次が小さくうめいた。同時に、口の中に信じられないほど苦い感触が広がっていく。
 タイムリミット寸前で龍次が射精したのだ。粘度の高い体液が喉の奥に張り付く。あまりの匂い
にむせかえる。
「ぐっ……うくっ……」
「おらっ、全部飲めよ」
 不良少年に命令されて、沙夜は涙ながらに汚らしい精液を飲み込んだ。
「はあ、はあ、はあ……」
 荒い呼吸をついて、その場に這いつくばる。
「ふう、間一髪だったな」
 龍次が満足そうにペニスをズボンにしまったとき、生徒たちが踊り場にやってきた。床に這いつ
くばっている沙夜を、何人かの生徒が不審そうに見ている。
 沙夜は慌てて立ち上がり口元をぬぐった。


647 名前:凌辱学舎3  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2006/12/18(月) 00:11:09 ID:D6P5S24e

「口の中がザーメン臭いぜ」
「そ、そんな……」
 揶揄するような龍次の言葉に沙夜の顔色が変わった。あわてて給水機が設置されている場所まで
走っていく。
 何度も何度も口をゆすいだ。汚された口の中を消毒するように。
(えっ……?)
 ふいに沙夜は、自分が濡れていることに気づく。股間の辺りが熱い。足を動かすと、ぐちょっ、
とかすかに湿った音がした。分泌された愛液でショーツが濡れているのが分かる。
「やだ、どうして──」
 沙夜は頬を赤くした。不良少年からあれだけサディスティックな扱いを受けたというのに、興奮
などするはずがない。わけが分からなかった。
「無理やりエッチなことされたのに……」
 どうしていやらしい気分になっているのだろう。
「へっ、お前、マゾっ気があるんじゃねえのか」
 いつのまにか、龍次が背後に立っている。
「俺のをしゃぶらされながら、こっそり感じてただろ」
 まるで自分の本性を見抜いているかのような、ねっとりとした視線。沙夜の体が小刻みに震えた。
「嘘です……私、そんなエッチな女の子じゃありません」
「へっ、オマ○コをぐちょぐちょに濡らしておいて、説得力がないぜ」
「なっ……どうして」
「ん、なんだ、本当に濡れてたのかよ」
 龍次が哄笑する。沙夜は真っ赤になってうつむいた。
「認めちまえよ。お前の本性は、ただのインランだってな」
 龍次の声は、まるで悪魔のささやきに聞こえた。
「今日の放課後にまた相手してやるからな」


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